遠敷神社(おにゅうじんじゃ) [東大寺の建物]
二月堂の左奥、手を洗う「手水所」の裏手の階段を上ったところにある、小さな神社。
若狭国の遠敷明神をまつってます。
お水取り(修二会)では、途中で全国の神様を呼び寄せる儀式があるんですけど、その昔、 若狭国の遠敷明神という神様が、釣りをしていて駆けつけ遅れて、そのおわびに、若狭国から、二月堂下にある閼伽井屋に水を送ることになったとか。
神様が釣りをしていて遅刻した、という伝説が何ともおもしろいですね。
閼伽井屋(あかいや) [東大寺の建物]
二月堂のまわりはお水取り(修二会)関係の建物が集まってますが、この閼伽井屋もその1つ。
中には井戸があって、修二会期間の最後のほうで、夜中にここから観音様にお供えする水をくむのが、ほんとうのイミでの「お水取り」。
さりげないけど大事な建物です。
この井戸は別名「若狭井」といって、なんでも、若狭国(今の福井県)とつながっていて、そこから水が送られてくるとか。